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21世紀の歯科医療を考える場合に、国民のクオリティーオブライフ(QOL:質の高い生活)へのニーズの多様化を生み、特に健康志向が最も強く求められていることを考える必要があります。
また、一般社会では日本がアメリカ型社会を受け入れてくるようになるに伴い、歯科医療界にもアメリカ型の医療、すなわち審美、矯正が注目されてくるようになりました。
20世紀の日本における歯科医療は、単にムシ歯になったら削って治すの繰り返しでした。すなわち病気になってから治すことでした。それが歯科医療技術と国民の健康意識の向上などにより「病気になる前に予防をしよう」というように、予防の分野が注目されてくるようになりました。そして、むし歯、歯周病の減少によって審美、矯正が注目されるまで国民のQOLが高まってきたのです。

現在アメリカ社会では、肥満や歯並びが悪いことが就職にとても影響を及ぼしていることはご存じでしょう。アメリカで審美歯科、矯正治療は一般的であり、また矯正治療を行っていることは社会的認識のアピールでもあります。矯正治療や審美歯科治療は一種のステイタスになっているのです。そのアメリカ型の社会的常識が日本にも取り入れられてきているのではないでしょうか。
実際日本でも小児から成人まで幅広い年齢層の矯正人口が増加し、歯をキレイにしたいという要望が多くなりました。しかし残念なことに日本において、矯正治療はまだ一般歯科治療から離れてしまいがちです。しかし歯並びこそが歯科治療の最大の問題点であり、そこから様々な疾患を引き起こすという認識を持たなければなりません。
例えば、歯並びの悪さをはじめ、指しゃぶりや歯ぎしりといった悪習癖によって歯並びがどうなるのか、歯周病やムシ歯の進行にどう影響するのか、顔のゆがみや全身疾患との関連等、あらゆる角度からそれぞれの問題点を知り、専門的な主観で早急に対応することが必要になってきます。
当院の小児矯正は体の成長発育にあわせて顎の成長を予測しながら歯並びを整える矯正であり、無理のない矯正を行っています
また乳歯の噛み合せをしっかりとさせることは、永久歯を正常歯列に誘導させることになり、将来のムシ歯、歯周病予防につながります。
約半数を占める成人矯正は口腔機能の回復を前提に審美的はもちろんのこと、歯周病治療とその予防、噛み合せによる肩こり、頭痛、全身のゆがみなどの問題を考えた治療です。
つまり従来のようにただ歯を1本1本治すだけの治療ではなく、お口の中を全体に見る1口腔単位の診査、診断、治療計画が立案されます。
これからの歯科医師は一般歯科治療に加え歯周病治療、矯正治療、インプラント治療、などあらゆる角度から総合診断ができなければなりません。
事実、成人矯正の多くは処置歯(補綴歯)、欠損歯、歯周病を伴うケースが増え、1口腔でもトータル的なチームアプローチが必要になってきています。

当院ではまず患者さんの問題点を提示し、キュア(Cure:治療する)からケア(Care:予防する)を第一に考えた予防的観点から治療をしています。診療は歯科予防先進国である欧米の治療スタイルを取り入れ、海外で専門研修を得た歯科衛生士、矯正認定医との連携でトータル治療が進められています。その治療計画をもとに患者さんは自分にとっての最善策を考え、ともに治療に取り組んでいきます。
歯周予防処置、ムシ歯予防処置を徹底させた上で治療を行うことは、これからの高齢化社会に対応すべく全身との関係を考えた診療で、今後日本の歯科治療のあり方であるといえます。
現在日本の歯科診療は欧米に比べ、約20年の遅れがあるとされています。そのため健康かつ美しい口腔を保つことは、これからのグローバルコミュニケーションに欠かせないことは周知の事実です。
口腔は『歯、歯肉、顎、筋肉、口唇…』と様々な器官によってつくられています。あらゆる角度から健康維持のために働きかけ、守っていくことがトータル治療であり、即ち一番自然かつ理想的な歯科治療ではないでしょうか?
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