主なブラッシング法
◆スクラッピング法
ブラシの毛先を歯面に90度に当て、小刻みに数ミリメートルの範囲で加圧振動させながら1本ずつ移動させる。
◆フォーンズ法
ブラシの毛先を歯面に90度に当て、連続して円を描くように動かす。唇側面は円を描き、舌側面では前後に動かす。
◆バス法
ブラシの毛先を歯面に対して45度にし、毛先を歯頸部、歯肉溝に当てて、数ミリメートルの範囲で加圧振動させる。
 きれいな口元にするのに、審美歯科では色々な方法があることがご理解いただけたでしょう。でも治療後の美しさを維持していくには、毎日のホームケア、とくにブラッシングが重要な役割を果たします。
 食事の後そのまま放置しておくと、口の中のミュータンス菌という細菌が糖分を分解し、ネバネバした物質をつくって歯にこびりつきます。これにほかの細菌がついてできたものが歯垢(プラーク)です。歯垢はムシ歯や歯周病など様々なトラブルの原因となるもと。
 ブラッシングの目的は、まずこの歯垢を落とすことにあります。さらに歯ミガキ剤をつけて磨くことで色素沈着を防止し、口臭予防にも効果があります。

 ブラッシングの方法には、ローリング法、バス法、スクラッピング法など色々ありますが、方法にこだわらず、まずは自分なりの磨き方をみつけることです。なぜなら歯の生え方、サイズなどは一人ひとり違うからです。
 また自分ではきれいに磨いているつもりでも、意外に磨き残しがあるものです。力を入れすぎて歯や歯肉を傷つけていることも。
 歯磨きチェックには、『歯垢染め出し剤』を使用するとよいでしょう。赤く染まっている部分が磨き残したところ、つまりブラシが十分にとどいていないところです。利き腕の側はどうしても磨き残しが多くなりがち。これらの部分にとくに注意しながら、鏡の前で磨き方の研究をしてみるのもよいと思います。


 
 ただいたずらに歯ブラシを動かしているだけでは、汚れは落ちません。歯ブラシはペンを持つ感じで、毛先を歯面や歯と歯肉の境目にきちんとあてることが大切です。ブラシのつま先、サイド、かかとでは、それぞれ機能が異なりますので、それを意識して使用するようにしましょう。
 歯ブラシの毛の弾力をいかし、毛先が広がらない程度の軽い力(150〜200g)でブラッシングします。力を入れすぎると、歯や歯肉をいためることもあるので注意しましょう。どのくらいの力かわからないときは、はかりにブラシを押し当てて、150〜200gの力を体感するとよいでしょう。
 ブラッシングの基本は、歯ブラシを前後に小刻みに動かし、1〜2本ずつ磨くこと。さまざまな方法がありますが、歯の表面を磨くときは、歯ブラシの毛先を歯の表面に対して直角に当てます(スクラッピング法/フォーンズ法)。また、歯と歯肉の境目は、歯ブラシを45度に傾け、境目の奥にまで毛先を届かせるようにします(バス法)。歯の状況に合わせて使いわけるとよいでしょう。

 

 歯垢のつきやすい歯と歯の間、歯と歯肉の境目、前歯の裏側などはとくにていねいに磨くこと。また歯と歯が重なったところ、歯にすき間のあるところ、抜けた歯のまわりは、さらに念入りなブラッシングが必要です。

前歯のブラッシング/1本の歯を中央の平らな面と、左右の曲面を磨きわけするとよいでしょう。中央の平らな部分は歯ブラシの全体を、曲面は歯ブラシのサイドを使用します。

前歯の裏側は歯ブラシのつま先やかかとをって、1本ずつ磨くと効果的です。

奥歯の場合、中央のくぼみはつま先でかき出すように、内側はサイドを使って、そして歯と歯の境目にはかかとを使います。