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ちょっと前までは、矯正治療は子供のうちだけで、大人にはできないといわれていましたが、矯正装置や技術の進歩、そして歯周組織の研究の進歩により可能となりました。しかし、どんなに進歩してもまだまだ問題点はあります。
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1骨の代謝が遅いので矯正装置の装着期間が長く、それにより精神的苦痛が生じたり、歯が磨きにくいことにより虫歯や歯周病にかかりやすい。
2骨が硬いため、歯が動くことによる違和感が強い。
3歯を動かすことにより歯の根や歯肉や歯槽骨に子供より大きなダメージが残りやすい。
4せっかく治療しても戻りやすい。
5矯正装置に対する社会的拘束や審美的問題。
6多くの歯が治療されていて天然歯のままでなかったり、歯の数が少ない。
7歯周病が進行していて矯正治療により、より進行する可能性がある。
これら以外にもいくつかの問題点があります。この多くの問題点をクリアーして矯正治療することは大変高度な技術が必要となり、子供の矯正治療の技術では治療ができません。
また、1歯1歯に矯正装置を装着して歯を動かす矯正治療だけでも治療はできません。歯周治療、顎外科治療、インプラント治療、補綴治療など、包括的な治療技術が必要となります。
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私がこれまで治療してきて、患者さんの持っている一番大きな問題点は、表から装置が見えてしまうのを嫌がり、矯正装置が装着できないということでした。
歯列不正は病気なのだから装置が見えてもしようがないと我々歯科医は考えがちですが、社会的には、やはり表に見えるのは大きな抵抗感があるようです。これは日本だけではなく世界的にもいえ、よく患者さんに言われますが、「それならアメリカのニュースキャスターやモデルはなぜ装置がついていないのか、社会として許されるのであればついてもいいのでは?」。この問題点には歯の裏側に装着する舌側矯正装置で十分クリアーできます。
舌側矯正は一般的に治療期間が長いとか、美しく治らないとか問題点がありましたが、私が考えた新しいシステムで約1.5〜2年ぐらいでたいへん美しく治ることが可能になりました。
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成人の矯正で次に患者さんが言ってくる問題点は、治療期間です。約2年の治療期間は、私から言わせてもらえば十分に短いと考えます。ここまで舌側矯正を短くするのに大変な努力がありました。しかし、コルチコトミー手術を使用することにより治療期間を短くすることが可能となります。
手術と聞くと大がかりなことを考えますが、この方法は簡単で入院する必要もありません。親知らずを抜く程度の手術で1時間程度の処置で終わります。
コルチコトミー手術法とは、動かす歯の周囲にある骨改造速度の遅い骨を除去すると同時に、残っている骨に刺激を与え、骨改造速度をあげる方法です。この手術と舌側矯正法を併用することによって、6カ月〜8カ月で治療が終了するようになりました。
コルチコトミー手術併用は、速いだけでなく矯正治療による歯の根や骨へのダメージや歯が動くことによる違和感、矯正後の後戻りの軽減などほとんどの成人矯正の問題を軽減することができます。ただ速いだけではなく体に大変よい治療法と考えます。
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スピード矯正とは、歯を削ったりせず歯を動かすことにより、その人のニーズにあった期間で治療することです。そのための方法として従来の矯正法に様々な治療法を併用する必要があります。
一例として先程述べたコルチコトミー法がありますが、その他にオステオトミー法、インプラント法など多くの方法を現在併用しています。これらの方法の併用によって治療期間は短く、安全、確実に矯正治療ができるようになりました。

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